無為な日常
 
昨日と同じ今日、今日と同じ明日・・かい?
 



EGG宇多津本店10月定例会(2)




壁に反響して向こうの声が聞こえる

「なんで―――」

「貴様には分かるまい―――」

「そんなこと―――」

「わしがうらやましいか、だがわしは貴様を―――」

「・・・・・・」

「くくっ、残念だがもう最後のようだ。惜しむべきは―――」

「―――!!」

あぁ、終わったようだ。さぁ、これで、終曲だ







足音を隠さず階段を下りる。下りた先には立ち尽くす少女と、倒れ床に紅い水溜りを作ってる老人。出血元は・・・頭、あれならば既に死んでいる、か

「――? 二人は、どうしたの?」

それは至極最もな意見。あぁそうか、もう俺は隠す必要がなくなった

「死んだよ。苦しまずにね」

彼女に、衝撃が走る。そりゃそうだろ、な。こんな結末など、彼女は望んでない

「無駄な質問なんだが・・・それ、渡してくれるかな」

それは俺の目的の一つ。今回の鍵。彼女は俺の言葉を聴いたとき、ひどく、悲しそうな顔をした


心に何か響く


「はは、答えなくてもいいよ。答えは分かってるから」

「どうして―――」

「理由はある。信念もある。そして引き返せないことでもある。もうわざわざ言う必要もないけどね」

「・・・・・・」


あぁ、そんな顔、しないでくれ


「さて、では始めるか」

俺は得物を構える。はっとしたように彼女も構える。彼女から戸惑いの色を感じる。本来なら俺は彼女には勝てない。そうさ、気づいたんだが俺と彼女はよく似ている。動き方、考え方。だから普段なら俺は彼女には勝てない。技術的な差が、俺にそう教える。だが
一気に駆ける、狙うは・・・心臓のみ!! 彼女の顔が見えた・・・信じられないと聞こえるようだ

二人は交差する


・・・ちっ、一撃で決めれなかった。さすがだ、心は折れても身体が動いたか。絶対の急所を避け、かつ攻勢に出た、が
彼女は胸を押さえる。致命傷、だ。あと一撃

「本気なの・・・?」

「もとよりそのつもりだ」

「・・・そう。だったら、わたしは・・・!!」

彼女が力強く構えを取る。虚勢だ。どうせすぐ終わる。俺も構え、そして、駆ける!!
あぁ、もう、これで、最後だ


"やばい"

!?
それは勘だ、足を、無理やり止める。彼女は、駆ける、速い、だが何の変哲も・・・?
ふっと彼女が一瞬ぶれた気がした。そして、気づけば、彼女の剣先は、俺の胸に
!?
全集中力をまわして避ける!! それは無理だ、だが、やる!!

一瞬彼女が光って見えた。その時、綺麗だな、と

俺は、立っている。先の判断が良かった。大きな傷ではあるが、致命傷ではない
彼女は・・・倒れている。気絶はしてないしまだ戦う意志はあるようだ・・・だが身体は満身創痍、ろくに立てそうにない
俺は止めを刺すべく、彼女の方へ

―――突然の爆音、圧倒的な衝撃が俺を襲った

「がっ!!」

あまりの衝撃に壁に叩きつけられる。なんだ・・・これは、魔法!? 
顔を、死んでたはずの、老人に向ける。そいつは俺のほうに手を向けていた

「・・・・・・地獄に、堕ちろ」

「この、・・・死にぞこないが!!!!」

腰にあったナイフを引き抜き投擲。ナイフは寸部たがえず奴の胸に吸い込まれた。それによって奴は一瞬痙攣する。そして

「―――生きろ」

今度こそ死んだ・・・。

ピシッ、
 
・・・あぁまた何かが欠けた

くそ、まずい。ダメージが、大きすぎる。
少女のほうを見る・・・俺がどうこうしているうちにいつの間にか両足で立ち俺をにらんでいる。

「これで、決めよう・・・」

「・・・・・・」

互いに構える。もう後はない。お互い、生も、死も


同時に駆けた


そして最後の一撃が互いの胸へ・・・






「あぁ、これでやっと死ねるわ」

それが彼女の最後の言葉だった。俺にもたれかかるように、そしてそのまま床へ倒れていった
俺は・・・立っている、生きている。・・・なぜ? それは、


あぁ、そうか





パンッ、




ん、なにかが・・・弾けた・・・・?





俺が、気にすることではないか





そうさ、俺は俺のためにここにきたんだ




もはや、関係ない




本当に・・・?




あぁ





俺は最初の門の前に立っている。前は全員でこの門をくぐった。だが今は俺一人でいい

「そうさ、これが、結果だ、これが、現実だ」
「ならば、過去は? これもまたしかり」
「ならば、未来は? はは、愚者が集うか」
「なれば、なれば、俺が紡ごう、未来を!!」
「・・・新しい、時代の、幕開けだ!!」

これは俺が望んだ結果。これは俺が望んだ未来
ホールに俺の、薄い笑いが響いた

だけど、それがどこか悲しく聞こえたのは、どうしてだろう

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あ~、いきなり駄文すみません。これはこの休みに行ってきたEGGでやってきたセッションの大まかな流れです
まぁ、一部脚色している部分はありますが大体こんなもんです。よく分からない、てな感じですが、これは仕様と私の文才のなさです。また、このシナリオは他でもやってる、やっていくようなので可能な限りネタバレを隠すためにがんばってみましたが・・・全然ですね。これからやる人、GM、本当にごめんなさい
あと、他のPCの方、特に戦斧使いの方、すみませんでした。たぶん何にも分からないうちに死んじゃったと思います
・・・そうです、上の駄文に直接出てくる人物はすべてPCです。ちなみに俺は・・・
シナリオはすっっっっごく楽しめましたよ。久々に重く考えられるシナリオでしたし。また駆け引きも楽しめました。ほんと皆さんお疲れ様でした



10月2日(月)17:33 | トラックバック(0) | コメント(0) | TRPG/BG | 管理

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