無為な日常
 
昨日と同じ今日、今日と同じ明日・・かい?
 



12 DEMONS

著 御堂彰彦
以前、電撃hpを読んでたとき「ヒトクイ」が連載されて、読んでいたからなんとなく買ってみた
内容は・・・学園ファンタジー+バトロワ。学校が異次元に隔離され、12人は自分の体に宿した悪魔の欠片(体の一部、目とか口とか腕とか)を他人から奪い、一つに集めないと零時に死ぬぞと御達しがある。12人はそれぞれの思いを込めて動き出すが・・・

登場人物のキャラ性はそこそこ立っていた。が、やはりシナリオが、予想の範疇を超えないというのは残念なことだ。誰が何処で落ちるかはさすがに分からないが、現在シークレットとされている内容(まだ姿を見せていない悪魔の魂の所持者を始め、今回の事件の流れそのもの)は見当つく。・・・というか、欠片集めそのものも、どっかで見たことのあるもので・・・

メインは12人となるがこの12人は先も言ったとおりはっきりキャラができている。そこらへんがこの著者のいいところであろう。次は私が気に入ったもので、ある人が人質にとられたときに甲斐谷扶美が言ったセリフ。
「擁子、アタシは今からそいつをボコッてお前を助ける。ごめんな。他に手が思いつかねーや」
「もしそこの阿呆がお前の腕を折ったら、アタシがあんたの腕代わりになってやる。もしそこの阿呆がお前を傷物にしたら、アタシが一生面倒見てやる。そんでもしそいつがあんたの部位を奪ったら、そいつを殺して、アタシも死んでやる。だから我慢してしてくれ」

総合的な評価は2~4(0~9の評価で)。意外性はあまりないがキャラの考え、動き方を見るのは楽しい本である。ただ、できれば1冊で終わらせてほしかった(自分勝手)



7月7日(金)12:03 | トラックバック(0) | コメント(0) | 最近読んだ本 | 管理

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